昭和懐かしのシネマ~電気館~

このブログは昭和20年代から平成初めまでの私の映画館見聞録です。

f:id:gcnobuyuki8322:20200112145519j:plain

冬の公園

子供のころ一番最初に見た映画はジョニー・ワイズミューラー主演の「ターザン」と嵐寛寿郎鞍馬天狗だった。長野県須坂市の駅前の電気館。冬だった。学校が終わってから1里(約4キロ)の道のりを一人で歩いていき、帰りは道の両側にやまのようになった雪道を藁靴を履き、今にもお化けが出そうな気持になりながら、凍えて速足で歩いてすべりながら帰る。今銀幕にいた正義の味方鞍馬天狗もターザンも助けに来てはくれない。

それがわかっていても、毎回その映画館「電気館」に通った。小学2年生、昭和25年頃のことであった。まだ道の端に街灯もない吹雪の雪道を思うととても映画に行くことはものすごい冒険でしかなかった。それが映画と私の出会いだった。本日これまで。

See You again!